皮膚の働き

皮膚の働き

男もスキンケアをする前に、知っておきたい基礎知識

私たちの身体を覆う皮膚は一番身近な器官でもあるのに、あまりにも皮膚のことを知らないのではないでしょうか?
皮膚の構造や働きを知って、スキンケアに役立てましょう。

体を守る様々な働きを持つ皮膚

皮膚の構造


私たちの身体全体を覆っている皮膚は体内と外界を分ける防護壁でもあります。
厚みは部位によって異なりますがおよそ0.6〜3.0mmしかない皮膚には、上の図のように様々な器官が張り巡らされて入れ、全身を保護しているのです。

皮膚の3つの層

皮膚は大きく分けると3つの層に分かれます。

  • 表皮:体の一番外側で水分保持や外部からの侵入を防ぐ
  • 真皮:皮膚の中間層で一番分厚く、肌のハリや弾力に関わる
  • 皮下組織:皮膚の一番下層でクッションの役割

さらにこの3層の中に汗を出す穴、免疫を司る細胞、触覚に関わる細胞、肌の色を決める細胞、血管、毛髪・体毛、皮脂腺、汗腺、リンパ管、神経などが存在し、身体の働きを支えているのです。
いつも目に触れるのは皮膚表面だけですが、こんなに複雑な構造になっているのですね。

皮膚の働き

皮膚には主に、以下のような働きがあります。

  1. 保護
  2. 保湿
  3. 感覚
  4. 体温調整
  5. 分泌・排泄
  6. 吸収

例えば冷たいものを「冷たい」と感じるのは感覚作用が働いているからで、暑い時に汗をかくのは体温調整機能が働いているからです。

1.保護作用

・物理的刺激:外部からの刺激を体内に伝えないよう皮膚の弾力性で保護したり、表皮のケラチンによって摩擦から保護しています。
・科学的刺激:皮脂膜と角質層が、外部から水や化学物質の侵入を防いでいます。
・病原菌・微生物:皮膚表面は常在菌の働きで弱酸性となり、病原菌・微生物の侵入を防いでいます。
・紫外線:紫外線を反射させたり、紫外線を吸収して体内に影響を与えないよう保護しています。

2.保湿作用

体外からの水分の侵入を防ぐとともに、体内から水を逃さないような構造を作り、体内を守っています。

3.感覚作用

皮膚には温度や痛みなどを感じる様々な神経が存在し、痛覚、触覚、圧覚、温度覚などの感覚を感じ取ることで、外部の危険から体を守っています。

4.体温調整機能

体温が上昇すると汗で余分な熱を放出し、体温が下降すると放熱を防いで熱を作るなどして体温を常に一定に保つよう調整します。

5.分泌・排泄機能

皮脂腺から皮脂、汗腺からは汗を分泌し、皮脂と汗で皮脂膜を作ることで肌表面を守るともに、老廃物も排出します。

6.吸収機能

毛穴や皮膚表面から油溶性物質を吸収し、血管を通して体中に運びます。

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