皮膚とはー肌の仕組み

意外と知らない、皮膚の構造

■皮膚とは?
皮膚は人体最大の臓器で、面積は成人で約1.6㎡(畳1枚分)、厚みは約1.5〜2mm(部位により異なる)、重さは体重の1/6前後です。
皮膚には「異物の侵入を防ぐ」「汗をかくことで体温調節を行う」「痛みや痒みを感じることで身体を守る」「傷の修復」などの重要な役割が数多くあり、身体を健康で正常な状態に保つためにとても大切な働きをしています。
私たちが目にする皮膚は表面の一部のみですが、大きく分けると「表皮」「真皮」「皮下組織」という3層構造になっています。

■皮膚の構造
皮膚は3層から成り立っていて、表面から表皮、真皮、皮下組織と区別されます。
皮膚には付属器官と呼ばれる毛髪(体毛)、爪、皮脂腺、汗腺などの特殊な構造と働きを持っている部位が含まれます。
皮膚の厚みは体の部位によって異なり、年齢や性別、栄養状態によっても違いますが、表皮と真皮を合わせて約2〜2.2mm程度です。
一般的に男性の皮膚は女性より厚みがありますが、皮下組織(皮下脂肪)は男性より女性の方が厚いという特徴があります。

美しい肌とは?
肌が美しく見える6つの条件

顔色が悪かったり、目の下のクマが目立つ顔は「体調不良」だと心配されたり、顔がカサカサ・テカテカでは「手入れが全くされていない」と思われるかも知れません。
常に外界と接する肌は、様々な情報を外界に発しています。だからこそ肌をケアすることで清潔感が出て好印象を与えられるかも知れません。
様々な価値観がありますが、一般的に美しい肌とは以下のような6つの条件が考えられます。
1.肌に潤いがある
2.肌がなめらかである
3.肌にハリがある
4.肌に弾力がある
5.肌の血色が良い
6.肌にツヤがある
すぐには変わりませんがスキンケアを続けることで肌が潤ったり、マッサージをすることで血色が良くなってハリが出るなど、少しずつ改善できることはあります。
ぜひ、あなたができることを今日から始めてみてください。

■表皮(皮膚の表面)
皮膚の一番外側で四つの異なる系統の細胞から成り立ちます。表皮の95%を占める角化細胞は最下部の基底層で生まれ、形を変えながら表皮の表面・角質層へと押し上げられ、最後は垢となって剥がれ落ちます。
外界との壁となって様々な刺激から体を守り、水分を保持する働きを担っているのも表皮の役割です。

■真皮(皮膚の真ん中)
表皮の下にあり約70%がコラーゲンと呼ばれる繊維から成り立ち、エラスチンやヒアルロン酸とともに皮膚のハリと弾力を保つ役割の中心を担っているのが真皮です。血管や皮脂腺、汗腺、神経など重要な役割を持つ器官が多く集まっていて、表皮の代謝や皮膚の働きを助けています。

■皮下組織(皮膚の最下部)
真皮の下、筋肉や骨との間にあるのが多くの脂肪を含んだ皮下組織です。脂肪は脂肪細胞で作られてその細胞内に蓄えられますが、部位によって脂肪の量は異なります。一見厄介に思える脂肪ですが外界からの力が体内に及ばないようにするクッション作用、断熱材の働き、さらに余分な栄養分を蓄えるなど、身体を物理的に守る役割を担っています。

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